2017.03.29更新

機能性ディスペプシアってなんですか?

 

機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれなどつらい症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても器質的な異常がみつからない病気です。

この「機能性ディスペプシア」という病気は、近年になって新しく確立したものです。それまでは、機能性ディスペプシアの患者さんの多くは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていました。本来胃炎とは、胃の粘膜に炎症が起きている状態を表す言葉です。ところが、胃炎があっても症状があるとは限らず、逆に症状があっても胃炎が認められないこともあります。症状があってもそれを説明できる異常がさまざまな検査でも認められない場合、胃に炎症があるなしにかかわらず機能性胃腸症や機能性ディスペプシアと言われるようになりました。

投稿者: 医療法人社団 俊爽会