2016.04.27更新

こんにちは。

大腸ポリープ切除に伴う偶発症には、出血と穿孔(腸に穴が開くこと)があります。

従来の電気メスを使用して切除する方法は、血管を焼きながらポリープを切るため手術中の出血が少ないという利点がありますが、ポリープ切除の際に、切った面に炎症が起き、腸の粘膜がやけどをしたような状態になります。

その場合、手術後に時間がたってから出血や穿孔の合併症を起こす事があると言われています。

仁愛堂クリニック、菊川内科皮膚科クリニックでは、電気メスを使わず、腸の粘膜に深い炎症を起こさずに、より安全にポリープを切除するコールドポリペクトミーと言われる新しい技法も導入しています。

この手技では、血液をさらさらにする薬を服用中の方でも、手術後の出血の危険が極めて低いと報告されています。

電気メスを使わない分、切った直後には少量の出血をしますが、これは数分で自然止血します。

大きいポリープほど血管が豊富なこともあり、当院では大きいポリープは従来通り、電気メスを使用し、止血しながら切除し、小さいポリープは手術後の出血が少ないコールドポリペクトミーを行うことで、合併症をより少なく、安全に手術ができるように工夫をしています。

 

投稿者: 医療法人社団 俊爽会