2016.06.15更新

ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こります。

感染が長く続くと、胃粘膜の感染部位は広がっていき、最終的には胃粘膜全体に広がり、慢性的な胃の炎症を引き起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となります。

慢性的な胃の炎症が長期間続くと、胃の粘膜の胃液や胃酸などを分泌する組織が減少し、胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」が進み「萎縮性胃炎」という状態になります。「萎縮性胃炎」になると、胃液が十分に分泌されないため、食べ物が消化されにくく、食欲不振や、胃もたれの症状があらわれることがあります。萎縮性胃炎はがんの発生母地となり、正常粘膜に比べ、がんが発生する可能性が高くなります。

 

投稿者: 医療法人社団 俊爽会