2016.06.09更新

ピロリ菌はなぜ強いの?

胃の中には、胃液が分泌されています。胃液には、金属でも溶かしてしまう強い酸(塩酸)が含まれているため、胃の中は強い酸性で、通常の菌は生きられません。

ピロリ菌が活動するのに最適なpHは6~7で、4以下では、ピロリ菌は生きられません。それなのに、なぜピロリ菌は胃の中で生きていけるのでしょうか?
秘密はピロリ菌が出している「ウレアーゼ」という酵素にあります。この酵素は胃の中の尿素を分解してアンモニアを作りだします。アンモニアはアルカリ性なので、ピロリ菌の周りが中和され、胃の中でも生き延びることができるのです。

投稿者: 医療法人社団 俊爽会