2016.06.21更新

 ピロリ菌の除菌療法は、抗菌薬2種類と胃酸の分泌を抑える薬1種類の合計3剤を服用します。これを1日2回、7日間服用する治療法です。

正しくお薬を服用すれば約75%の確率で除菌が成功します。

すべての治療が終了した後、4週間以上経過してから、ピロリ菌を除菌できたかどうかの検査を行います。この検査でピロリ菌が残っていなければ、除菌成功です。当院では息を採取する検査で調べます。

一次除菌療法で除菌できなかった場合は二次除菌療法を行います。2種類の「抗菌薬」のうち1つを初回とは別の薬に変えて、7日間かけて薬を飲みます。この方法で正しくお薬を服用すれば約85%を超える確率で成功します。
1回目、2回目の除菌療法を合わせた除菌率は95%を超えます。

除菌療法を成功させるためのコツは、指示されたお薬は必ず服用することです。 自分の判断でお薬を飲むのを中止したり、お薬を飲み忘れたりすると、治療薬に耐性をもったピロリ菌があらわれて、薬が効かなくなることがあります。除菌療法の間は、アルコールの摂取(飲酒)を避けてください。

二次除菌でも失敗してしまう場合は、保険適応外の三次除菌治療を行うかご相談となります。

 

 

投稿者: 医療法人社団 俊爽会