2016.06.30更新

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因は?


胃潰瘍は、主として胃粘膜の防御が弱まることで起こります。ピロリ菌感染、薬やストレスにより防御機構が弱まって胃粘膜に傷ができ、それが潰瘍に進みます。

十二指腸潰瘍は、胃酸の分泌が高くなり、それが胃酸の攻撃に対する抵抗力が弱い十二指腸の粘膜を傷つけて起こります。ピロリ菌感染も十二指腸の粘膜を弱めます。また、脂肪分の多い食事などが、胃酸の分泌を増やします。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因として最も多いのはピロリ菌感染で、次いで非ステロイド性抗炎症薬です。ストレスでも胃酸の量が増えると言われています。胃酸はどの原因が関係する場合でも、胃粘膜の傷の修復を妨げ、潰瘍を悪くします。

一般に、日本人には胃潰瘍が多く、欧米人には十二指腸潰瘍が多いと言われています。

投稿者: 医療法人社団 俊爽会