胃潰瘍、十二指腸潰瘍の検査は、何をしたらいいの?
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断は、問診、触診、バリウム造影検査、内視鏡検査などにより行われます。ピロリ菌に感染している可能性がある時には、ピロリ菌検査を行います。胃の組織検査を行って、がんと潰瘍の区別をすることもあります。こうした検査は、診断だけでなく、治療の効果をみるためにも行われます。
その他に、血液検査、超音波検査などで、すい臓の病気や胆石、虫垂炎などの他の病気と区別したりします。
①内視鏡検査
細い管に超小型カメラがついた内視鏡を口もしくは鼻から入れ、モニターで胃や十二指腸の状態を確認する検査です。潰瘍の進行度や深さの診断、他の病気との区別ができます。同時に、検査のために組織をとったり、出血を止めるための処置などを行うこともあります。内視鏡検査の時に潰瘍部分の組織を採取し、調べる検査です。採取する組織の大きさは1mm角ほどで、痛みはありません。この検査によって、病変が胃潰瘍か胃がんかを区別できます。
②ピロリ菌検査
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療方針を決めるために欠かせない検査です。ピロリ菌の検査方法はいくつかあり、内視鏡検査の時に胃粘膜組織を採取したり、血液、尿、便、吐く息の中にピロリ菌に関係した物質があるかどうかを調べたりすることで確認ができます。詳しくはピロリ菌のページにも記載していますのでご確認ください。
①バリウム造影検査
バリウムを飲んでレントゲン写真をとる検査です。潰瘍の部分にバリウムが入り込み、胃や十二指腸の内壁から突き出たように写るため、どこに潰瘍があるかを確認することができます。先ほど述べたとおりがんと区別するためには、生検を行い、顕微鏡の検査をした方が良いので、当院では初めから内視鏡の検査をお勧めしています。