胃・十二指腸潰瘍の治療方法は?
胃内の「防御因子」と「攻撃因子」間のバランスの崩れを元の状態に戻すことが、治療の基本です。ストレスやアルコールの過飲、薬剤などが原因であることがはっきりしていれば、その原因を取り除き、併せて内服薬を処方します。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬には、胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護薬などがあります。
胃酸分泌抑制薬は、胃を刺激する胃酸の分泌を強力に抑える薬剤です。
胃粘膜保護薬には、胃粘液の分泌促進と、血流の改善を促す等の働きをもつ、いわば胃の粘膜を護る薬です。両者の併用により治療効果が高まります。
最近の潰瘍治療薬は非常に効き目があり、ほとんどの潰瘍は手術をしなくても、薬剤を中心とした内科的治療で治ります。
まれですが、出血が多い場合には、内視鏡を用いた止血が行われることもあります。