2016.08.30更新

大腸がんを発見するための簡易的な検査としては、便に血液が混じっているかどうかを調べる便潜血検査があります。

しかし、便潜血検査は早期癌でも50%程しか陽性にならない場合もあり、便潜血検査陽性になったときに大腸カメラを行ってもすでに進行癌になっている場合もあります。

血便の症状がある方や便潜血検査陽性の方は精密検査として大腸内視鏡検査または注腸造影X線検査を行います。特に大腸内視鏡検査は、小さい病変であっても診断が可能でありがんの早期発見にはかかせない検査です。どちらの方法でも診断は可能ですが、ポリープやがんの発見時にポリープ切除術、粘膜切除術が可能な大腸内視鏡検査が優先される傾向にあります。

早期に発見できれば完全に治る可能性が高くなります。
大腸がんはポリープからがん化する場合が多く(adenoma-carcinoma sequence)、比較的ゆっくり進行すると言われています。定期的な検査を行うことは早期発見に繋がり、ポリープの段階で切除することでがんの予防にもなります。

投稿者: 医療法人社団 俊爽会