なぜ病気が起こるのか・・・
人間の身体には、異物が侵入した際にそれを排除しようとするしくみ(免疫機能)が備わっています。腸管にもこの免疫機能がはたらいていますが、この免疫機能に異常が生じると自分自身の粘膜も異物とみなし、攻撃して傷つけようとします。それにより、粘膜に炎症が起こります。
この免疫説も有力な説ですが、潰瘍性大腸炎の発症のメカニズムは、明確には分かっていません。
遺伝的素因や食生活、腸内細菌叢の変化などが複雑に絡み合っていると考えられます。肉体的、精神的ストレスで悪化することがありますが、原因というよりも誘因と考えられています。